中年以降の起業で注意すべき点は過信です

起業のタイミングはいつが多いのでしょうか。一つは定年後です。今の60歳代は心身ともに元気です。もちろん仕事に自信がついてきた40歳前後もベストチャンスでしょう。とはいえ、だからこそ気を付けるべき点があるようです。

得意分野だからこそ過信してはいけません

企業内で働いていると自分の能力を試したくなる時期が訪れます。そこで一念発起して独立することも珍しくありません。もちろん成否はタイミングもあります。とはいえ起業で失敗する原因の多くは、得意分野だからこその過信です。

得意だからこそ実力が発揮できると考えますが、本当にそうでしょうか。そもそも自分の得意とする分野かどうか、正しく判断しているでしょうか。同僚や上司のサポートがあったから成功していた可能性も否めません。

自身の会社を設立する、もしくはフリーで活動する場合には、今一度、当該分野が適しているのかどうか確認しましょう。機を見る積極性も大切ですが、意外な落とし穴に嵌らないよう、時には臆病なほど疑ってかかる慎重さも不可欠です。

友人を共同経営者や顧客にするのは危険です

起業を一人でしますか。事業内容によるでしょうが、共同経営者も必要です。その際に最も信頼できるのは家族です。つまり家族に裏切られたら、それは諦めもつくからです。逆に運命共同体なので真剣みがあります。

気を付けたいのは友人や知人です。飲んだ勢いで共同事業をやろう、盛り上がりますが、冷静に考えましょう。会社は遊びではありません。必然的に上下関係が生まれます。金銭が絡むと、友情にヒビが入ることも否めません。

一方で友達や縁戚などを顧客にすると、こちらも失敗します。初めは付き合いもあるので従ってくれますが、利害関係が出てくるので長続きしません。いつの間にか疎遠になります。最終的には公私ともに一人となるパターンが少なくないようです。

過去の肩書は通用しないことを知りましょう

起業して初めて知ることですが、今まで成功していた理由は何でしょうか。大企業の社員だったという肩書があったことは否めません。相手も会社名を信頼して仕事をお願いしているはずです。極端に言えば、あなたである必要はなかったのです。

すなわち会社を一から作る場合、肩書は一切通用しません。過去どこに所属していたかは評価対象になりません。そうして裸一貫から始める覚悟はありますか。社長であっても最初は営業の一兵卒です。そうなり切れますか。

独立を考えている人は、会社に勤めている間から肩書に依存しない働き方をしましょう。ビジネス的な交友関係を広げましょう。個人的な信用を培うことが大切です。そうした人たちこそが、最後に助けてくれるかもしれないからです。